
11年前のフィルムから発掘された写真
高校時代にカメラ好きのおじいちゃんから譲り受けたフィルムカメラ。

最近、急に「フィルムカメラで自分のポートレート撮ってみたい」と頭にポン!とアイディアが浮かんで、実家に帰ったときに持ってきた。
フィルムカメラはずっと棚に飾っていて、その隣に現像していないフィルムもあったので、なんとなくそれも持ってきた。
10年前くらいからフィルムカメラは使ってなかったので、10年前くらいに撮ったものかな?ということくらいしか分からないまま、ずっと放置していたフィルム。
フィルムカメラで撮ったことがある人なら分かると思いますが、撮るのは良いがとにかく現像がめんどくさい&お金がかかる。
当時、現像代をケチり、そしてカメラ屋さんに現像に行くのを怠け、いつの間にか11年間という歳月が経っておりました。
フィルムを見ては「いつかしよう、いつかしよう・・・」と思ってはいたけれど。
その「いつか」が不意に昨日訪れました。
ふと、当時、高校の友達と川に行って写真を撮り合った記憶がよぎり、「当時の写真があったら面白いし見せたい!」というモチベーションがわき、11年間の時を経て現像するに至ったのです。
現像してみると、さすがは11年間放置のツケ、フィルムは劣化しており、ほとんどが色褪せてしまっていました。

そんな中で一番はっきりと認識できたこの写真。

この写真を見た瞬間、「あー!あのときの!」と記憶がバァーっと蘇ってきました。
11年前に出演させていただいた、D.W.ニコルズさんというバンドの「一秒でもはやく」という曲のミュージックビデオの中で、私が撮っていた写真でした。
C.W.ニコルさんとも共演させていただいた、とても思い出深いお仕事。
(撮影した日は真夏日で、ロケの待ち時間に車でご一緒だった際、普段は長野県にお住まいのニコルさんが「東京は暑い、暑いね・・・。コンクリートでもっと蒸し暑く感じる」というようなことを仰っていたのが印象的で、このMVを観るたびに思い出します。)
まさかこのときの写真が入っていたとは・・・期待以上の思い出発掘。
他の写真も、もっとはやく現像していたら・・・とも思うけれど、はっきり見えないのが「本当の思い出」のようで、不思議と後悔していない自分もいたり。
劣化している写真も時を感じさせ、熟したワインのようで、それもそれでいいなぁと思います。
いや、でもフィルムの現像はお早めに・・・(当たり前)